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家の中の“ちょっと危ない”を見直してみませんか?

2026.11.2  コラム

今年は台風31号まで発生し、10月に入っても天候の変化が気になる日が続きました。暑さも長く続きましたが、11月を迎え、朝晩の空気もひんやりして、ようやく秋らしさを感じるようになってきました。

秋から冬へと季節が進むと、ご家庭でも少しずつ冬支度が始まります。

暖房器具を出したり、カーペットやラグを敷いたり、厚手の寝具を用意したり。

そんな時期だからこそ、冬支度と一緒に、家の中の「ちょっと危ないかもしれない場所」にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

今回は、ご本人だけでなく、一緒に暮らしながら歩行や車椅子の介助をされているご家族にも気にかけていただきたいポイントをご紹介します。

 

介助するときは「二人分の足元」を

付き添って歩いていると、どうしてもご本人の足元や動きに目が向きます。

ですが、その横や後ろで支えているご家族の足元も大切です。

ラグの端が少しめくれていたり、電気コードが床を横切っていたり、何気なく置いた物があったりすると、介助している側が足を取られることがあります。

ご本人を支えていると、とっさに手を離すことも難しく、ご家族も一緒にバランスを崩してしまうことがあります。

歩く場所を見るときには、ご本人が通れるかだけではなく、横で支える人も無理なく歩けるスペースがあるか、少し広い目線で見てみてください。

特に冬に向けてラグやカーペットを出したときは、端が浮いていないか、滑りやすくなっていないかを確認しておくと安心です。

 

車椅子を押すときは、少し先まで見ながら

車椅子を利用されているご家庭でも、床のちょっとした段差や物が気になることがあります。

ラグのめくれや小さな段差、床に置かれた物などに車輪が引っかかると、思ったより急に車椅子が止まることがあります。

そのとき、押しているご家族も前につんのめったり、バランスを崩したりすることがあります。

車椅子を押すときは、手元だけではなく、少し先の床まで見ながら、急がずゆっくり進むことを意識してみてください。

普段よく通る場所は、できるだけ床に物を置かず、車椅子と介助する人がゆとりを持って通れるようにしておくと、毎日の移動もしやすくなります。

 

いつもの家を、あらためて歩いてみる

毎日暮らしている家では、多少の段差や物があっても、いつの間にか慣れてしまうものです。

冬支度をする機会に、一度いつもの生活動線を歩いてみるのもおすすめです。

寝室からトイレまで。
リビングから玄関まで。
食卓から浴室まで。

「ここは少し狭いかな」
「このラグは足が引っかかりそう」
「夜になるとここは暗いな」

いつもの家でも、改めて歩いてみると気づくことがあります。

日が暮れる時間も早くなってくるので、夜間に歩く場所が暗すぎないか、足元に物が置かれていないかも一緒に見てみてください。

 

浴室や脱衣所は、介助する側の足元にも目を向けて

浴室や脱衣所も、少し気をつけておきたい場所です。

床が濡れていたり、マットがずれていたりすると、ご本人だけでなく、身体を支えているご家族も足を滑らせることがあります。

介助していると、ご本人を支えることに意識が集中して、自分の足元まで確認する余裕がなくなることもあります。

滑り止めがずれていないか、床に物が置かれていないか、介助する人が無理なく動けるスペースがあるか。

入浴前に少し確認しておくだけでも、介助がしやすくなることがあります。

 

「少し大変になってきたな」と感じたら

「最近、ふらつくことが増えた」
「以前より支える力が必要になった」
「車椅子への乗り移りが少し大変になってきた」

そんな変化を感じることもあると思います。

毎日のことだからこそ、「自分が頑張れば大丈夫」と続けてしまうこともあるかもしれません。

でも、ご家族が無理をしすぎないことも大切です。

「この支え方でいいのかな」
「もう少し楽に介助できないかな」

そんなときは、介護職や看護師、ケアマネジャーにも気軽にご相談ください。

また、ご自宅で転んでしまったり、その後の対応に迷ったりしたときも、必要に応じて事業所へご相談いただければと思います。

ご本人の様子を伺いながら、一緒に考えていきます。

住環境や介助方法を少し見直すことで、ご本人だけでなく、ご家族にとっても過ごしやすくなることがあります。

 

冬支度と一緒に、家の中を少しだけ見直してみませんか?

転倒予防というと、ご本人が転ばないことに目が向きがちです。

でも、一緒に暮らし、日々介助をされているご家族が安心して動けることも同じように大切です。

暖房器具やラグを出すこの時期に、

「ここは歩きやすいかな」
「横で支えても動きやすいかな」
「車椅子でも通りやすいかな」

そんな目線で、ご家族と一緒に家の中を少し見直してみてはいかがでしょうか。

ナースケア・リビング世田谷中町でも、「通い」「訪問介護」「訪問看護」「泊まり」を通して、利用者様の毎日の生活を支えています。

訪問した際に気づいたことや、介助について気になることがあれば、ご本人やご家族と一緒に考えていければと思っています。

これから少しずつ寒い季節へと向かいます。

冬支度と一緒に、ご本人にも、ご家族にも過ごしやすい家になっているか、少しだけ目を向けてみてください。

ご相談・お問い合わせ 03-6411-6422